猿投山は、愛知県豊田市と瀬戸市にまたがる標高629mの山である。手軽に登れる山として、ファミリー層にも人気という。
名鉄豊田市駅から、とよたおいでんバスに乗って、約30分。猿投神社前で降りると、午前10時半に登山口に着く。
まずは、猿投神社で当日の無事を祈願。初詣なのか、わりと人が来ていて、露店も出ていた。
登山道は、猿投神社の脇道を上っていくと始まる。天気が良いせいか、家族連れやカップルなど結構来ている。
猿投山は、愛知県では高尾山的な位置づけなのである。
しばらく歩くと、山道に入る。
写真のとおり、丸太で階段状に整備されていて、上りやすい。しばらく登ったり、平坦なところに出たりということを繰り返す。
こんなところにもツキノワグマが出るそうで「クマに注意」とあちらこちらに注意書きがあった。クマよけの鈴を付けた人やラジオを流しながら歩いている人もいる。
途中で休憩をはさみながら、展望台へ。
大きな岩が張り出していて、そこから眺望が開けていた。地球が丸いことがなんとなく分かる。地元の中学生らしきグループが来て、楽しそうにはしゃいでいた。
展望台からしばらく行くと、東の宮と西の宮の分岐点が出てきたので、東の宮の方に進む。しばらく歩くと、東の宮の鳥居が現れた。
鳥居を入っていくが、東の宮まではけっこう距離があった。たどり着いた東の宮は、わりとこじんまりしていた。参拝する。
東の宮の左側に山頂の案内があったので、それに沿って歩く。途中、カエル岩というのがあった。
落書きをするな、と書いてあったが、目と口が書かれていた。猿投山は、巨石でも有名なのである。
それから、しばらく上ったり、下ったりをして、山頂に到着。
昼過ぎになっていたので、持参のカップラーメンとおにぎりを食べる。山頂は吹きっさらしで、雲が出てきて、寒かった。周囲を見ると、他の人たちもカップ麺を食べていた。
寒いので、昼食もそうそうに引き上げることにする。
ここからは尾根伝いなのか、わりと平坦な道となる。気が付くと、周りに人がいない。西の宮の方を回って戻るつもりだったのが、別の方向に来てしまったらしい。心細くなるが、道はしっかりしているし、そのまま歩いていく。
途中で休憩をしているご夫婦に会ったので、道を教えていただく。
川沿いを下っていくと、下に出られることが分かる。途中、猿投七滝という小さな滝が七ヶ所あり、その周囲が散策道になっていて、滝を眺めながら下った。
遠回りになり、歩いた距離は約15キロ。ふもとのバス停には3時に着いた。
少しくたびれたが、歩きやすく、初心者にはちょうど良い感じであった。