晴れ、ときどき映画と本、たまに旅

観た映画、読んだ本、訪れた場所などの記録

2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

読書『凡人のためのあっぱれな最期』樋口裕一

著者の樋口裕一氏は、71歳。文学に造詣の深い、インテリである。2022年に妻を亡くした。この作品は、樋口氏が妻の死に際して考えたことを著したものである。 樋口氏の妻は、まったくの健康だったが、突然子宮体癌が見つかり、治療の甲斐なく1年半後に亡くな…

映画「ミツバチのささやき」〜始まりの物語

「瞳をとじて」と順番が逆になったが、「ミツバチのささやき」を観た。1973年制作。スペインの名匠ビクトル・エリセ監督の第一作である。 1940年。スペインのカタルーニャ地方の寒村。巡回映画で「フランケンシュタイン」が上映される。熱心に見入る村の子ど…

大垣散歩〜水と芭蕉

JR大垣駅は、わりと大きな駅だった。JR以外にも、樽見鉄道と養老鉄道の起点となっている。 大垣は、松尾芭蕉が奥の細道の旅を終えた場所。奥の細道をたどる散策路(ミニ奥の細道)が整備されている。 大垣城の昔の外堀が水路(水門川)になっている。水路沿…

映画「瞳をとじて」〜失われた時を求めて

【あらまし】 スペインが舞台。老年を迎えた作家ミゲルは、片田舎の海辺の町で静かに暮らしている。昔は映画監督だった。二作目の作品『別れのまなざし』を撮影中、主役が失踪してしまい、映画を断念する。その作品の主役は、ミゲルの親友フリオだった。 作…

舘野泉コンサート~シャコンヌ

左手のピアニスト舘野泉さんのコンサートを聴きに行った。二度目である。 前回は、「鬼の学校」という曲を聴くためであった。そのコンサートで感銘を受けたので、舘野さんの書いたエッセイなども読んだりして、「シャコンヌ」という曲があるのを知った。バッ…

志段味古墳群と東谷山〜名古屋市の最高峰

志段味(しだみ)古墳群は、名古屋市を流れる庄内川の中流域にある。4世紀から7世紀にかけて造られた古墳が大小60基ほど集まっている。この古墳群は、「歴史の里」として整備されている。 JR中央線高蔵寺駅から徒歩約15分。わりと行きやすい場所にある。 庄…