晴れ、ときどき映画と本、たまに旅

観た映画、読んだ本、訪れた場所などの記録

映画の愉しみ~一本で三度おいしい

 今年の5月連休明けから、映画館に通い始めた。それから約半年。週に1〜2本を観る。映画館で映画を観るのは、愉しい。

【観る前】

 映画館の上映スケジュールを観て、どの映画を観ようかと考える。予告編を観て、これを観ようと決めていることもある。公式サイトを観ることもある。ただし、あまり先入観はもたないようにする。

 観たい作品が決まると、上映時間に合わせて時間を調整する。映画館まで出かけて、映画を観て、帰ってくるとすると、4時間くらい空ける必要がある。

 通っている映画館では、毎週金曜日に平均3本の新作がリリースされる。観たい作品が複数ある場合は、悩ましい。さほど観たいものがない場合は、観てもいいかなと思うものを選ぶ。観たい作品でも期待外れのこともあるし、期待してなかったのに当たりだったという場合もある。

 映画館に着いて、上映まで時間があるときには、近くの喫茶店で軽食をとったり、コーヒーを飲む。席が空いていれば、窓側の席で、通りを行き交う人たちを眺めたりする。

 時間になると劇場へ。たいがい、コーヒーなどの飲み物を買って入る。

【鑑賞中】

 鑑賞中は、電話がかかってくることもなく、誰かが訪ねてくることもない。テレビと違い、コマーシャルが入ることもない(上映前には、毎回同じコマーシャルが流れるが)。

 いきなり作品の世界が始まるので、最初のうちは集中して観る。およそ30分。次第に様子が飲み込めてくると、作品の世界に入り込むことができる。

 それは、ちょっと旅行に出かけるようなものである。知らない街の知らない人たちの暮らしぶりを知る。話し方、人との距離取り方、食べ方、考え方、様々である。

 ストーリーは、あまり明確でない方がいいような気もする。分かりやすい話は、概してつまらない。むしろ、矛盾や辻褄の合わない方が、リアリティがある。

 映像が美しく、静かな映画も良いが、人々が会話を続けている作品も好きである。

 まったく心が動かないのもどうかとは思うが、感動するのも、ほどほどが良い。

 暴力は、見たくない。暴力がテーマの作品は最初から見ないが、途中で暴力シーンがあるときは、よそを向いてやり過ごす。

 テーマ性の強過ぎる作品は、押し付けがましい感じがして好きではない。突飛な結末やオチは不要である。

 過剰な音響や演出は、余計である。かえって、興をそがれる。

 時間は、90分から120分程度がちょうど良い。それ以上になると、だれてしまう。それにトイレに行きたくなって、落ち着かない。

 エンドロールまで見る。一つの作品に多くの人が関わっていることが分かる。

【観たあと】

 旅行と同じで、観たあとの方が楽しい。

 公式サイトを見なおす。実話を元にした話や、歴史物の場合は、インターネットなどで調べてみる。関連する本を読むこともある。知識が増える。

 分かりにくい作品やもやもやする作品の方が、考える材料は多くなる。何日かして、何か気づくこともある。

 考えたことなどをブログに書く。日記と違い、誰かに読まれるかもしれないと思うので、なるべくきちんと書く。書くのも楽しい。

 一連のことが終わると、パンフとチケットはクリアフォルダに保管する。

 次は、どの作品を観ようかと考える(⇒【観る前】に戻る)。

【まとめ】

 このように映画館で映画を見るのは、三度の楽しさがある。読書ほどではないが、他の娯楽に比べて、安上がりだし、他人に迷惑をかけることもなく、一人でも楽しめる。

 宜しいのではないかと思う。