【皇居】
昔の江戸城が皇居になっていること知っていたが、ピンとは来ていなかった。たまたま、近くに宿泊したので、朝早いうちに行ってみることにした。
皇居の東御苑と皇居外苑は、普段から一般公開されている。開門は午前10時。裏門の平川門の方から入ろうとしたが、まだ早かったので、近隣を歩く。
少し行くと学士会館という建物があった。ここは、高級中華料理店などが入っていて、結婚式場にも利用されている。立派な説明のプレートがあり「我が国の大学発祥の地」と書かれていた。
その少し先に、野球のボールを握っている巨大な右手を発見。「日本野球発祥の地」の記念碑とのこと。
朝食を済ませて、皇居の方に戻る。皇居の周りには、噂に聞く皇居ランナーが続々と走り過ぎる。
お濠に掛かった橋を渡る。お堀には、カモたちがのんびりと浮かんでいた。ドイツ人らしい家族連れいて、両親が幼い子どもに何か説明してる。
平川門は、立派で大きかった。説明を読むと、奥女中らが使っていた通用門とのこと。通用門にしては巨大である。
持ち物検査があり、鞄の中を見せてから、いよいよ皇居に足を踏み入れる。
12月で寒気が来ていたが、気持ちよく晴れて、風もなく、歩きやすい日であった。
皇居と知らなければ、大きな公園と同じである。外国人の観光客が多い。
開けた場所に出る。天守閣や本丸があった所。今は、天守閣の石垣だけが残っている。
せっかくなので上ってみる。とくに見晴らしが良いということもない。ベンチがあって、家族連れなんかが座っている。
忠臣蔵で有名な松の廊下跡もあったが、今は雑木林になっている。
大手門から出る。大手門には、これから入る人たちが列をなしていた。
【出光美術館】
皇居の外苑にそって、有楽町方面に歩いて20分くらいのところ、帝劇ビルの14階に出光美術館がある。東洋美術を中心に収集している。出光興産の創業者のコレクションである。
当日は、青磁の特別展を開催していた。中国では三千年くらい前から、薄青い焼き物が作られるようになり、それが時代を経ることに、青磁として洗練されていった。
あいにく、青磁にはあまり興味がないので、ざっと見て回って出る。
そのほか、ルオーの作品を展示した小部屋があり、独特の絵の具を塗り重ねた宗教画などを観ることができる。
この美術館で良かったのは、休憩スペースである。窓際に二列、座り心地の良い椅子が並べられ、ゆっくり景色を眺めることができる。お茶、ウーロン茶、ほうじ茶も無料。
皇居や都心の建物がよく見えた。
【丸の内界隈】
出光美術館を出て、東京駅方面に向かう。丸の内界隈は、歩行者天国になっていて、上品な店が並んでいる。おしゃれな男女がカフェで食事をしていたり、子どもたちが回転する遊具に乗ったりしていた。
明治生命館ビルがあり、説明によると、昔、この辺りは何もない原っぱだったとのこと。
変われば変わるものだ。