晴れ、ときどき映画と本、たまに旅

観た映画、読んだ本、訪れた場所などの記録

映画「Tar/タ―」~権力に捉われた人

 成功した女性指揮者の転落譚。

 クラシックの世界も楽ではない。ベルリンフィルの指揮者になっても、ちっとも幸せではない。

 この人は一体、何がしたかったんだろう。とにかく努力する。無理をしている。人を攻撃する。敵をやっつける。えこひいきする。地位に執着する。だから、その見返りを受ける。才能があるのだから、もっと気楽にやったらどうでしょうか、と思った次第。

 ラストシーンは、落ちぶれたということなのか、再出発なのか、よく分からず、もやもやした。

 クラッシック通の人には、深読みができるのでしょうが、私にはよく分かりませんでした。

 権力というものは、人を狂わせるという話であった。